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交通事故コンサルティング、証拠資料精査・作成

交通事故調査解析事務所
TEL. 043-225-5366
〒260-0012
千葉県千葉市中央区本町2丁目1-21石井ビル4A


交通事故ドライブレコーダー等映像解析


 交通事故の民事裁判において、裁判所裁判官から鑑定人指定を受けてドライブレコーダー映像解析等の交通事故鑑定を行い、裁判所に鑑定書を提出しています。


1.ドライブレコーダー映像から解析できる内容


(1)車両の速度
(2)車両の挙動(どちらがハンドルを切ったか・回避行動等)
(3)事故発生原因、過失の検討
(4)事故の因果関係の検討
(5)車種、登録番号、走行状況等

2.ドライブレコーダー映像解析


 ドライブレコーダー映像は、静止画を連続再生することで人間の目には連続した動きのある映像に見えています。
 この静止画像は1枚を「1フレーム」という単位で現し、通常は1秒間に10から30フレームで構成されています。
 映像をフレーム化することで、車両速度、事故発生原因、因果関係等を検討することが出来ます。

3.ドライブレコーダー映像と工学鑑定


 ドライブレコーダー映像解析だけでは交通事故鑑定は完全には成り立たず、自動車事故鑑定工学等の基礎知識が必要となります。
 ドライブレコーダー映像を専用のソフトによってフレーム化し、分析することで車両の速度等が明らかになりますが、衝突回避可能性や衝突時の衝撃力、加速度等の算出は工学鑑定となります。交通事故の真実の解明はドライブレコーダー映像解析だけでは足りない事が多く、実況見分調書の分析や鑑定工学的観点からの衝突回避可能性、衝突によって発生した加速度の計算等が必要になる鑑定が多いのが現状です。


4.ドライブレコーダー映像の特性と合理性について


 ドライブレコーダーはできるだけ広範囲を収録するために広角レンズを採用しており、得られる画像にはレンズの湾曲による歪みが発生します。
 画像中央付近ではそれほど歪みを感じないものの、レンズを広角にしているが故、画像の中央から左右端に進むにつれて下図のように歪みが大きくなり、レンズの四隅に映る映像はレンズの中央部に向かって湾曲しています。
 そのため、ドライブレコーダー映像では、片側2車線以上の道路でドライブレコーダー搭載車の左右車線を他車両が同方向へ直進していても、映像の中央側に寄ってくる(進路変更してくる)ように投影されることがあります。

 また、ドライブレコーダー解析で速度鑑定等を行う場合、取り込まれた画像は円形に変形しているため、速度測定の基点とするのは道路を真上から見て距離間隔が明確な、直近の白線や道路標示等が基本です。何故かというと車両に取り付けられたドライブレコーダーは、道路上を道路と並行に移動しているためです。



5.広角補正(歪曲補正)


 下記左側フレームが広角補正前、右側のフレームが広角補正後のフレームです。


6.提供いただいたドライブレコーダー映像について


 映像解析のために提供されたドライブレコーダー映像について、裁判所等の公的機関から資料提供依頼がない限り、メディアに公表したり、第三者に提供することはございませんのでご安心ください。






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